政治コラム

 政治問題について書くのは難しいです。昨今政治的発言に暴力で対抗する輩が跳梁しています。また、物理的暴力でなくとも、ネット上では嫌がらせに類することを平気でやる人がいます。
 またある種の主張にレッテル貼りをして、内容でなくそのレッテルを攻撃する風潮もあります。もっともよく見かけるのが「左翼」というレッテル。「左翼」というレッテルを貼れば、批判したことになる、あるいは無視しても構わない意見だということになる、というのはつまりファシズムそのものなんですが。
批判すべきを批判しないのは間違いですが、批判というのは正しく見る、ということであって、レッテルを貼れば済むというものではありません。その危険性は何度も行われた赤狩りが、その実社会主義者や共産主義者だけでなく、宗教家や民主主義者、自由主義的者、ついには気に入らない隣人にまで及ぶ、といった歴史を振り返れば、とても座視できるものではありません。

 しかし残念なことにこうした人々との論争は不毛です。論争というものは自己主張だけではないので、どっちが正しいかですらない。どっちも間違っていたり、どっちも部分的には正しい、ということもあるわけで、論争を通じてより正しい認識に至ろうというのがつまり論争なのですが、なんかディベートと勘違いしている人がいます。勝ち負けじゃないんでこれはもう論争する資格を欠く人であるといえるでしょう。
そういう意見にいちいち対応したり、もっと面倒な荒らしを相手にする暇もありませんので、あえてこの「政治コラム」はブログではなくコラムということにしました。 事実誤認や偏見は残念ながらなしというわけにはいかないでしょうから、可能な限り間違いは事後に訂正、という形をとりますが、文章に対する責任、という点で一度発表した文章は基本的にそのまま公開する予定です。訂正などはこのページで告知することになります。(ただし、誤字脱字は随時修正します。また、明らかな名誉棄損があるなどの場合は原文を削除します)




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