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作成日: 06/09/23
修正日: 06/09/23
君が代・その1
非政治的コラム
このカテゴリーは政治コラム、ということになっているが、私の以下の意見は政治的ではない。もし政治的に見えるとしたら、その見方そのものが政治的に傾斜していると思っていただきたい。
私は音楽で飯を食っているわけではないので(どっちかというと飯を減らしても音楽に入れ込んでいる)職業:音楽家ではないが、それでも何十年も歌ったり演奏したりを続けているので、肩書き:音楽家ならば問題ないと思っている。
さて音楽家として言わせてもらいたいのだが、問題は君が代である。
音楽というものは君が代であれインターナショナルであれ世界に一つだけの花であれ、強制して歌わせられたときにそれは歌ではなくなる。
歌というのは自分の心をいくばくかでも表現するものだ。だからひとはうたう歌を選ぶのである。
カラオケに行って好きでもない歌をうたうのは、接待の場合に限られる。自分一人で自分の部屋でギターを抱えてわざわざ好きでもない歌をうたうなんて変態のやることだ。
つまり、歌を強制するのは変態行為の強制(しかも人前で!)であるか、または無理矢理接待をさせることである。
東京都教育委員会が裁判で君が代に関して初めて負けた。そもそも常識のある人ならいやがる人間に無理にうたわせたり、無理にうたわせるように指導させたりはしないと思う。変態行為の強要はそういう趣味の人たちだけですればいい。
組合や共産党が反対するから政治的問題だと思っているのだろう。そういうスタンスこそが教育をゆがめる。
国歌だから特別だと思うのだろう。そういう扱いをされる以上これは歌ではない。
誰が反対しようと正しいものは正しいし、間違っているものは間違っている。この問題はそもそも変態行為の強要であるのに、反共主義、という思想を教育に持ち込んで、その結果政治問題にしてしまっている、というものだ。政治問題にしているのはまさに政府や東京都のほうなのである。行政機関なら変態行為を強制してもかまわないというのだろうか。
であるから私は改めて言いたい。これは政治的意見ではない。音楽的変態行為に反対し、歌ではないものをうたわせられること、また変態行為を強要する政治的行為に反対するのだと。
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