数学というものは、どういうわけか「嫌いな人はとことん嫌い」な学問のようです。他の、歴史とか国語とか理科とかに比べても、どうもその度合いがひどいようですね。
これは、たとえば数学というものが他の学問に比べて格段に難しいとか、全く世の中の役に立たないとか、そういうことが理由ではないように思われます。
そうではなくて、学校の授業でだんだん数学がわからなくなって、それでどうも「こんなわけの解らないものが面白いものか!?」という事になっているんじゃないかと思います。
確かに専門的な分野の中には、大変むつかしいものもあります。そういうものは多分みんなが理解できなくてもいいのでしょう。でも専門家というものの傲慢ということもあります。
素人に一から説明するのは難しいし、そんなことはそこらの教師にでもやらせておけばいいじゃないか、という意見もあるでしょう。でも正直、その「そこらの教師」の立場から言っても、数学の専門書というのはどうも素人をはじめから拒否しているようなところがあるような気がするのです。
とまあ愚痴を言っていてもしようがないので、ここでは数学に関するいろいろなことを、一緒に学べたらいいな、と考えています。
それで、まず「数学アラカルト」ですが、これは以前私が勤務していた学校での授業をもとにしたものです。
週2時間の、数学を受験科目としない高校3年生向けの授業で、演習とかでなく数学に関するあれこれをできるだけ興味をかきたてることができたら、という趣旨のなかなか珍しい授業をやらせてもらえる、というのであれこれ勉強しながらやっていったのですが、実のところ私自身が大変勉強になりました。
この授業のレジュメが残っていましたので、それを元に新たにここに構成してみることにしました。
とはいえ本当にレジュメしか残っていないので、実質的にはこれはその第2版といったところです。
次に「数学ノート」、これは私自身の覚書、といったところです。ネット上の他の数学に関するページや、また数学に関する本を読んでのブログ、ということで、やっていきたいとおもいます。
「入試と教科書の数学」ですが、私の稼業ではどうしても受験のための数学指導、というものも必要なのですが、この「受験数学」、正直学問的に見て無意味ないし有害なものもたくさんあります。
なんぼ練習のためといってもあまりにも非現実的かつ、練習としての工夫もいまひとつ、といったものが大変多いわけです。
そういうものを批判的に検討しつつ、一方で面白い問題も時々あるので、こいうのにチャレンジできたら、という趣旨です。
最後にリンクです。
数学に関するリンクだけをまとめたものです。