うたの里という名のフォークソング



 フォークソングというものが日本ではじめられてから約30年になる。 アメリカで、フォークソング・リバイバル、つまり民謡復興運動として ピート・シーガーや、ウッディ・ガスリー達によってはじめられたそれは ただ単に古いものを蘇らせたのではなく、とりわけ民衆のうたとしての 意味合いを深くもつ、新しさをもっていた。
それゆえ、当時のアメリカの特に青年達に強い支持をうけ、ギターを中心に主に弦楽器の合奏と民謡的発声によるうたがブラザーズ・フォーとかP,P&Mとかさらにボブ・ディランによってひろめられていった。
 わが日本国に伝えられたとき、その演奏スタイルだけが一人歩きをはじめ、いつのまにかフォークソングというのはああいう演奏スタイルのことだと思われている。
  だが、そうゆうものでしかないのなら、たとえば私のようないいとししたおっさんが頑張ってやりつづけるほどのものだろうか? 実際日本でのフォークソングの初期の段階でもそういったことは議論され、また運動として語られてもいた。関西フォーク、というのが(まあ大雑把な分類ではあるが)それにあたる。 社会性と民衆性をもったそれは、その社会性がつまりは政治の問題へとつながっていくなかで分裂や停滞といった状況にも(も、ですよ)至ってしまったのだが。
でもね、ずっと続けてきた人達もいるわけで、そういった流れのひとつがこの うたの里 運動なのである。
このホームページでは私達の仲間のうたや詩を紹介していきたいと思う。 どうか、ほかの音楽とどこが違いどこが良くまたどこがたりないか率直なご意見をきかせていただきたい。